■機種依存文字とは
ある特定の環境でしか正しく表示されない文字のこと。 OSの違いやパソコンの種類によって、特定の文字コードに違う文字が定義されている場合がある。 こうした文字を含むファイルを別の環境で表示すると、異なる文字や四角で表示されるといった、 文字化けの原因になる。機種依存文字には、一部の記号や単位などがある。 丸付き数字・括弧付き数字・ローマ数字、メートル・グラム・リットルなどの単位記号が知られる。 携帯電話の電子メールで使われる絵文字の多くも各社独自に定義されるため、機種依存文字の一種とされる。 機種依存文字は、コード空間の空き領域に各コンピュータメーカが独自に拡張した記号類を定義したもので、 たとえばシフトJISでは13区のNEC特殊文字、89〜92区のNEC選定IBM拡張文字、 115〜119区のIBM拡張文字などが相当する。 これらの中には丸数字(①②③…)やローマ数字(ⅠⅡⅢ…)など、 JIS(文字セット)には含まれなかった記号類や漢字などが割り当てられている。 機種依存文字に関連して群を抜いて多かった問題に、 Windows環境とMac環境で文字データを交換する場合の問題がある。 現在のOSはさまざまな文字コードに対応しているので、Unicodeを使用していれば、 基本的にはコードの割り当て違いに起因する文字化けは防ぐことができるようになりましたが、 不特定多数とのやりとりを行う電子メールなどでは、未だに機種依存文字は使わないのがマナーとされています。